ホームセンターでよく見かける「ラウンドアップ」ですが、一体どのような除草剤なのでしょうか?
今回は、野菜のそばに撒いても平気なのか、人体に影響は無いのか、どんな雑草に効果があるのかなど、ラウンドアップの使用方法や安全性についてまとめて解説致します。
ドラッグストアで一番よく目にするよね!
除草剤はそれぞれ特徴があって使い方も注意点も違うから、よく理解をして使うことをおすすめするぞい!
まず、ラウンドアップの基本情報は下記の通りです。
※この先を読み進めていただく前に、別記事「除草剤にはどんな種類がある?おすすめの選び方をご紹介します」をお読みいただきますと、この先の説明が幾分か理解しやすいかと思われます。まず、大きく分けてポイントとなるのは「茎葉処理剤」「移行型」「非選択性」の3つです。
ラウンドアップは、上記の特性から
これら4項目がいずれも問題なければ、ラウンドアップを使用してもいいでしょう。
特に、スギナやハマスゲなど、地下の塊茎など増えるタイプの強害雑草は根まで枯らす必要があります。
駆除したい雑草の中に、スギナやハマスゲがある場合はラウンドアップはお勧めできます。
【関連記事】
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2017年月現在、ラウンドアップには下記の3種類の商品があります。
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日産化学工業
ラウンドアップマックスロードは、うすめて使う希釈タイプの除草剤です。
このタイプのいい点は、ラウンドアップ 雨上がり class="marker">広範囲の除草に効果的かつ経済的である点でしょう。
また、スギナなどの強害雑草の場合は、次に紹介するラウンドアップマックスロードAL/AL2の濃度よりも濃くすることで効果的に除草ができるので、特にスギナを除草したい場合はこちらのタイプが良いでしょう。
また、好きな濃度に希釈して噴霧器(動噴)などに移し替えて散布すると、広範囲に効果的にまくことが出来ます。かけむらを無くすことで、除草剤の無駄もなく効率よく枯殺することが出来ます。
>>>「噴霧器の種類別におすすめを紹介!家庭用に小型の噴霧器はいかが?」
一方で、デメリットは自分で希釈する必要があること、自分が除草したい雑草の種類によっては希釈する濃度を調節する必要があるので、自分の庭に生えている雑草がどの種類のものかを把握しておく必要があるという点でしょう。
希釈の目安は以下の通りです
【25倍希釈】
スギナ
【50倍希釈】
ツユクサ、オオバコ、スベリヒユ、カヤツリグサ(ハマスゲ)、エノキグサ、笹、ヤブガラシ、クズ、ワルナスビ、ヒルガオ、ドクダミ、イタドリ、セイタカアワダチソウ、ススキ、ガガイモ、キクイモ
【100倍希釈】
ギシギシ、イヌタデ、タンポポ、ヒメオドリコソウ、アメリカセンタングサ、ハルジオン、ヨモギ、アカザ、スズメノカタビラ、メヒシバ、ノボロギク、アレチウリ、カナムグラ、よ
スギナだけ25倍というのを見ると、どれだけ駆除しにくいのかが分かるね
希釈の目安は以下の通りじゃよ
10Lの水では、200㎡(60坪)に撒くことが出来ます。
畑の面積(反・畝・町・a(アール)・ha(ヘクタール))への換算は、「$11ヘクタール・1反・1坪はどれくらいの広さ?畑の面積の単位まとめ」の記事でご説明していますので、併せてご覧ください。
ラウンドアップマックスロードALとAL2は、うすめずにそのまま使うタイプの除草剤です。
【ラウンドアップマックスロードAL】
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【ラウンドアップマックスロードAL2】
日産化学工業 ラウンドアップマックスロードAL2 4.5L 速効タイプ
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日産化学工業
キャップを開けてそのまま散布することが出来るので、噴霧器やじょうろなどが不要なのがメリットですね。
デメリットとしては、濃度の調節ができないため、強害雑草のスギナなどが生えている場所には、散布量を多めにするなどして対処する必要があるため、予想以上に多い量の除草剤が必要になってしまいやすい点です。
ラウンドアップマックスロードのうすめずに使える商品として「AL」と「AL2」の2種類があります。
両者の違いは、ALは「通常タイプ」、AL2は「速効タイプ」という点です。
ラウンドアップは元々遅効型の除草剤なのですが、AL2は散布翌日から雑草が枯れはじめるという効きはじめの速さが特徴です。
移行型・遅効型の薬剤は、効果の完成までに数日かかるので完全に根まで枯殺するまでにはやはり時間がかかりますが、効果は実感しやすいでしょう。
薄めずに使う「ラウンドアップAL/AL2」は、希釈タイプでは50倍液に相当するので、50倍液を基準にどれくらいの範囲に散布可能なのかを検証してみましょう。
先程ご紹介した「ラウンドアップ(希釈タイプ) 500ml」で50倍液を作る場合は、25L作ることが出来ます。25Lを散布する場合、約500㎡(150坪)に散布が可能となります。
一方で、「ラウンドアップAL 2L」の場合は、約70~130㎡(20~40坪)に散布が可能です。
両者を比較すると、ラウンドアップ 互換 https://www.homemaking.jp class="marker">希釈タイプの方が4~5倍広い面積に散布が可能であることが分かります。
両者の価格は数百円程度ラウンドアップ(希釈タイプ)の方が高い程度なので、広範囲に散布する場合、またスギナの除草で使う場合などは「ラウンドアップマックスロード(希釈タイプ)」の方がお得と言えるでしょう。
もうすでに廃止商品となった「従来のラウンドアップ」や「ラウンドアップハイロード」と現在販売されているマックスロードとの効果の違いを比較したものが下の表です。
朝露がある場合や降雨時などの効果の減弱は、従来のラウンドアップに比べ遥かに改善されていることが分かります。※スギナ枯刹率は散布後25日経過時の値
※ソルゴー枯刹率は散布後24日経過時の値
ラウンドアップのような移行型の除草剤は、薬剤散布から効果発現まで時間がかかり、その間に雨が降ってしまうと効果が衰えてしまうというのが欠点でした。
しかし、ラウンドアップマックスロードでは、降雨による影響も朝露による影響も以前とは比べ物にならないほど改善されていることが分かりますね。
これだけ効果が強い除草剤なので安全性は気になるところですよね。
ラウンドアップの日本販売元である日産化学は、ラウンドアップの安全性について下記のように解説しています。
しかし、2017年6月26日に米国カリフォルニア州環境保健有害性評価局(OEHHA)が、同州で定める通称プロポジション65の物質リストに、発ガン性物質としてグリホサートを加えると声明を出し話題になりました。
グリホサートはラウンドアップの主成分です。
ラウンドアップの安全性と発がん性については、「ラウンドアップに毒性・発がん性?各国・各研究機関の見解まとめ」の記事で詳しく説明していますので、併せてご覧ください。
ここで言えることとしては、「パッケージに記載された用法用量を守れば、大きな問題はないと考えている見解が多かった」という事じゃな
今回はドラッグストアで最もよく見かける除草剤「ラウンドアップ」についてご説明しました。
ラウンドアップに関しては、かかったものを全て枯らすという非選択性の除草剤としては最もポピュラーで、効果の強い除草剤の1つと言えるでしょう。
記事の途中で小型の電動噴霧器をご紹介しましたが、ラウンドアップのような移行型の薬剤は、ある程度の「かけムラ」があっても効果はありますので、必ずしも電動噴霧器が必要なわけではありません。
雑草の駆除範囲が広範囲にわたる場合や、スギナが生えている場合は、少々面倒ではありますが自ら希釈して散布する方が経済的でしょう。
しっかりと薬剤の特性を理解して利用すれば、除草剤は安全かつ手軽に雑草を駆除してくれます。
是非、記事中でご紹介した関連記事も併せてご覧いただき、悩める雑草を上手に駆除してしまいましょう!
https://inakasensei.com/roundup